9月10日(木)は大雨のため関東を中心にあちこちで交通機関がマヒ。私の利用する東武線も「せんげん台駅」冠水のため早朝より運休、回復したのは午後5時過ぎ。そのため一日中自宅待機を余儀なくされたしまった。
テレビや流れてくるツイッターをずっと眺めていたが、せんげん台駅周辺で起こっていることを一番分かりやすく説明してあったのが次のツイッター。 文筆家の竹内正浩氏の投稿。 みんなも同じ思いをもったのだろう。RTも多く、画像ではベストツイートとなっていた。
「ひどく冠水した「せんげん台」は、「台」という名前とは裏腹に、後背湿地(図版参照。青緑の土地)。これはもはや地名詐欺です。対照的にせんげん台駅の隣の大袋駅は、川に囲まれた土地をすなおに表しています」 の文とともに次の図が添付。
この図(治水地形分類図と思われるが)にちょっと付け足し分かりやすくすると。
東西に走るのが東武スカイツリーライン白文字が「せんげん台駅」黒文字が「大袋駅」
大袋駅を囲んでいるカーブしている水色はかつて元荒川の蛇行していた跡、黄色い部分はの旧河川沿いに形成された自然堤防と呼ばれる地形。せんげん台が浸っている青緑いろの場所は後背湿地。自然堤防は河川が堆積させた土地で周囲より小高くなっており、古くから集落ができている場所(住所は袋山)。後背湿地はそれらの背後の低湿地をいう。普通の地図ではわからないが、このような地図だとかつての地形の様子がよくわかる。
この辺にずっと昔から住んでいる人からは「せんげん台付近は以前は広い水田地帯で、東武が周囲の土地を買い上げてススキが原になっていた頃も建設中のせんげん台の駅(1967年開業)からは富士山がよく見えたものだ」と以前聞いたことがある。
時は流れ、きれいに区画整理され 準急(現在の急行)が停車する「せんげん台」は順調に発展し、現在では周辺よりもずっと地価の高い地区となっている。
「せんげん台」という駅名は北側を流れる一級河川・新方川(にいがたがわ)の古称・俗称である「千間堀」(せんげんぼり)に由来する。もともとは湿地帯の田圃だったところが「~台」という名前になってしまった。駅名は「せんげん台」とひらがなで表記されるが住所は千間台~丁目と表記される。(住所も地名詐欺だ)
新しく造成された地区など「~台」、「~丘」と名付けられる場合が多い。それは高台の方が高級なイメージがあるのでそうなるのだろう。買う方はそういうところに惹きつけられる。住むところを考える時、よく古地図を参考にというが、そんなことをするひとはどれほどいるだろうか。かつて田んぼだったまで調べる人はいると思うが、上記のような図を手に入れ、大雨の時はここに水が集中してまで考えないだろう。土地開発会社としてはそのほうが都合がいいことなのだが。
このツイッターの発信者である竹内正浩氏は本当にグットタイミングで問題点を示してくれたと思う。もし日本国民の大部分が竹内氏のような知識があれば、災害国日本の災害もずいぶん減るのではないかと思う。つまり消費者がもっと利口になればということである。
本当は学校でこういうことを教えてくれればいいのだが。
テレビや流れてくるツイッターをずっと眺めていたが、せんげん台駅周辺で起こっていることを一番分かりやすく説明してあったのが次のツイッター。 文筆家の竹内正浩氏の投稿。 みんなも同じ思いをもったのだろう。RTも多く、画像ではベストツイートとなっていた。
「ひどく冠水した「せんげん台」は、「台」という名前とは裏腹に、後背湿地(図版参照。青緑の土地)。これはもはや地名詐欺です。対照的にせんげん台駅の隣の大袋駅は、川に囲まれた土地をすなおに表しています」 の文とともに次の図が添付。
この図(治水地形分類図と思われるが)にちょっと付け足し分かりやすくすると。
東西に走るのが東武スカイツリーライン白文字が「せんげん台駅」黒文字が「大袋駅」
大袋駅を囲んでいるカーブしている水色はかつて元荒川の蛇行していた跡、黄色い部分はの旧河川沿いに形成された自然堤防と呼ばれる地形。せんげん台が浸っている青緑いろの場所は後背湿地。自然堤防は河川が堆積させた土地で周囲より小高くなっており、古くから集落ができている場所(住所は袋山)。後背湿地はそれらの背後の低湿地をいう。普通の地図ではわからないが、このような地図だとかつての地形の様子がよくわかる。
この辺にずっと昔から住んでいる人からは「せんげん台付近は以前は広い水田地帯で、東武が周囲の土地を買い上げてススキが原になっていた頃も建設中のせんげん台の駅(1967年開業)からは富士山がよく見えたものだ」と以前聞いたことがある。
時は流れ、きれいに区画整理され 準急(現在の急行)が停車する「せんげん台」は順調に発展し、現在では周辺よりもずっと地価の高い地区となっている。
「せんげん台」という駅名は北側を流れる一級河川・新方川(にいがたがわ)の古称・俗称である「千間堀」(せんげんぼり)に由来する。もともとは湿地帯の田圃だったところが「~台」という名前になってしまった。駅名は「せんげん台」とひらがなで表記されるが住所は千間台~丁目と表記される。(住所も地名詐欺だ)
新しく造成された地区など「~台」、「~丘」と名付けられる場合が多い。それは高台の方が高級なイメージがあるのでそうなるのだろう。買う方はそういうところに惹きつけられる。住むところを考える時、よく古地図を参考にというが、そんなことをするひとはどれほどいるだろうか。かつて田んぼだったまで調べる人はいると思うが、上記のような図を手に入れ、大雨の時はここに水が集中してまで考えないだろう。土地開発会社としてはそのほうが都合がいいことなのだが。
このツイッターの発信者である竹内正浩氏は本当にグットタイミングで問題点を示してくれたと思う。もし日本国民の大部分が竹内氏のような知識があれば、災害国日本の災害もずいぶん減るのではないかと思う。つまり消費者がもっと利口になればということである。
本当は学校でこういうことを教えてくれればいいのだが。
# by 33orion33 | 2015-09-12 17:20